タカハシ

カナルタ 螺旋状の夢のタカハシのレビュー・感想・評価

カナルタ 螺旋状の夢(2020年製作の映画)
3.8
2023年初映画。友人に勧められアマゾンプライムで視聴。
冒頭のチチャ作りから衝撃的すぎる。鍋に向かって口に含んだ食物を思い切り吹きかける。コロナもあってか強めに反応してしまい、やっぱすごいことしてるなー先住民…と距離感を感じながら始まったのに観ていくうちにシュアール族の生活に羨ましさを感じていった。
チチャ飲み過ぎだろーって思ってたけど、なんで作業中にお酒飲みすぎちゃいけないんだっけ?お酒ってなんだ?って思うことが変化していったり、アヤワスカのシーンが神秘的で、この人は本当にヴィジョン見てるんだなと思った。森を破壊することは、自分を破壊することといったセバスティアンの言葉が印象的。

1年間のドキュメンタリーでいろんな問題が映し出されていてすごいなと思った。セバスティアンは薬草派で近代医学には反対していると思っていたから、息子の医療学校卒業のシーンは純粋に驚いたし、それもヴィジョンを見て息子を支えるに至ったこととか…目の前の世界を体を通して理解していくだけではなく、遠く広いところまでこの人は見えているのかもしれない。
最後の歌がちゃんと世界に届いたらいいなと思う。