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カナルタ 螺旋状の夢のIのレビュー・感想・評価

カナルタ 螺旋状の夢(2020年製作の映画)
3.0
監督自身の姿一度も画面に出てこないが、とても監督の存在を感じるのはなぜだろうか。鬱蒼として湿度の高い森の中という環境で、主に監督と主役と2人きりで撮影しているからだろうか。監督の日記的な要素が強く、感情がダイレクトに映像にあらわれているからだろうか。自分の経験してこなかった異文化を強く感じると思っていたが、それよりも今の自分には慣れ親しんだ環境おの共通点をより強く感じた。先の見えない未来をより知りたいと思うことや、アルコールなどによってトリップしたいという衝動、子孫の心配、男女の関係。ここでも人間=男なんだと思った。女性の自信の無さ、漠然とした不安や絶望感、生活や雑務に追われ疲弊している姿。
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