zhenli13

ある日、ピナが…のzhenli13のレビュー・感想・評価

ある日、ピナが…(1983年製作の映画)
3.6
国際ダンス映画祭 オンライン上映にて
冒頭にシャンタル・アケルマンのナレーションが入り、ピナの姿が少しだけ映る。その後はヴッパタール舞踊団のリハーサルやダンサーのインタビュー、舞台映像だけでつながれる。最後にアケルマン自身がピナを撮る動機について短く語り、未来への展望はという質問を投げかけ、迷いながら「たくさんの強さと愛を願う」と答えるピナで締めくくられる、シンプルな構成。
映画の中でダンサーがメイクしているシーンも、舞台なのか舞台裏なのかわからなくなる。日常と地続きにある動作が日常と切り離され、意味を剥ぎ取られ、ときに狂気を帯びる。話し言葉も手話もタンツテアターにおいては身体と同義。
zhenli13

zhenli13