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U・ボート ディレクターズカットのmasayaのレビュー・感想・評価

3.5
ウォルフガング・ペーターゼン監督による第二次世界大戦中にロータル=ギュンター・ブーフハイムがドイツの潜水艦U-96に同乗して取材した経験を基にした小説『Uボート』(原題:Das Boot)を原作とし、Uボートの艦内を舞台に極限状態における人間のありようをリアルに描写した戦争映画。

僕は潜水艦ものが大好きだ😊
名作と言われる本作を観ないわけにはいかないということで、張り切って208分のディレクターズカット版w

Uボートには3つのバージョンがあり、まず劇場公開版の135分バージョン、次にディレクターズカット版の208分バージョン、そしてTVシリーズ完全版の313分バージョン。

狭く汚い当時の潜水艦の艦内をリアルに描写し、艦内をダイナミックに写し出すカメラワークも見事。
音楽も素晴らしく出航時や戦闘時に流れる音楽はガンダムの戦闘音楽を彷彿とさせ、とてもワクワクする。
戦争が若い兵士達の精神を蝕んでいく様も丁寧に描かれている。
原作が従軍記者によるものなので、リアリティもこれ以上ないものだろう。

ただ、好きな人には申し訳ないが、正直、戦闘がつまらない。
確かにこれが当時の潜水艦の戦闘なのかもしれない。

新鋭潜水艦や原潜の、潜水艦同士の緊迫したソナー戦やデコイ(おとり)や機関停止、チャフ(電波妨害)を巧みに使用した戦い、駆逐艦やイージス艦との対潜爆撃の深度の読み合い、海底スレスレを這うように潜航する技術などを観たり読んだりしてきた僕からすれば全く物足りないしつまらない。
ただ駆逐艦からの爆雷を延々耐えるだけ。
しかも同じようなシーンが延々と続く🥱

これで208分はキツい。
何回も寝落ちした( ̄q ̄)zzz
ただ火薬を大量に使用するだけでなく、潜水艦ならではの緊張感溢れる戦略も戦闘パートでもっと見せて欲しかった。

名作と言われるだけあって兵士らの心理描写は見事だし、観る価値は十分にあると思うが、劇場公開版(135分)で十分だろう。
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