爆裂BOX

宇宙戦争ZEROの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

宇宙戦争ZERO(2009年製作の映画)
3.0
1892年、コロラドの田舎町に昆虫型エイリアンが襲来。次々町の人を殺していくエイリアンに列車強盗のサムや女医アビゲイル、女賞金稼ぎローズが立ち向かう…というストーリー。
Filmarks様登録ありがとうございます。
「カウボーイ&エイリアン」より早く西部の町に突如現れたエイリアンと人間との戦いを描いた作品ですが、登場するエイリアンは昆虫を機械化したような造形でどことなくトライポッドを彷彿させます。CGも上出来です。尻尾から銃弾を発射するギミックもいいですね。人間との銃撃戦も楽しめました。
ただ、このエイリアンの目的が侵略でなくウラン発掘の為、殆ど穴を掘っていて人間との戦闘が少ないのが残念でした。襲ってくるのも一体づつでしたし。
そのせいで登場人物も結構外に出たりできるので緊迫感が少なくなってしまいました。
登場人物も元軍人で列車強盗の罪で死刑執行寸前だった主人公や彼の昔の恋人である女医、女賞金稼ぎや頑固な雑貨屋店主、小心者の保安官にウラン鉱物を採掘してる博士等皆んなそれなりにキャラ立ってるはずがそれを上手く活かせてたとは言い難いですね。特に女賞金稼ぎはいくらでも面白いキャラにできそうなのに結局安っぽい悪役になっちゃったのは残念。
最後のオチも強引で無理やり過ぎでしたね。
宇宙船の近未来的なデザインや、そんな宇宙船が西部の空に浮かんでいる光景やラストのエイリアンが続々と集まってくるシーンはグッときました。
細かい点を気にせず大きな期待をしなければ暇つぶし程度には楽しめる作品だと思います。