鍋レモン

コンフィデンスマンJP 英雄編の鍋レモンのレビュー・感想・評価

3.8
⚪概要とあらすじ
長澤まさみ、東出昌大、小日向文世ら共演のドラマシリーズ「コンフィデンスマンJP」の劇場版第3弾。

詐欺師の間で英雄としてたたえられていた三代目ツチノコが死去。かつて、その下で詐欺のテクニックを磨いたダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)は、一流の腕を持つ詐欺師にだけ受け継がれる「ツチノコ」の称号を得ようとする。お互いの腹を探り合いながら、彼らはマルタ島のバレッタへ。スペイン人の元マフィアが所有する幻の古代ギリシャ彫刻「踊るビーナス」を狙ってそれぞれ動き出すが、警察とインターポールが捜査を始める。

⚪キャッチコピーとセリフ
“英雄はいつだって嘘をつく”

「英雄のいない国が不幸なのではない 英雄を必要とする国が不幸なのだ べルトルト・ブレヒト「ガリレイの生涯」より」

⚪感想
コンフィデンスマンJP劇場版3作目。

どんでん返し確定のこのシリーズは作るのが大変そう。期待値も上がっちゃうし、それでも期待以上に騙すのが見所。
沢山の伏線回収もお見事。

コンフィデンスマンJPに出演している俳優陣はみんな可愛くて面白い。
長澤まさみさんは言わずもがな魅力満点だし、東出昌大さんは他の作品に出演している時よりも可愛くかっこよく見えるし。
今作で個人的に好きだったのは、瀬戸康史さんと生田絵梨花さん。2人とも普段のイメージとは違った役どころを演じていて素敵だった。オッドアイの瀬戸康史さん、ギャルっぽい露出多めの服を着ている生田絵梨花さん良き。

ボクちゃんが真っ直ぐで可愛すぎるんだけど、ダー子に弄ばれている時が本当に可愛くて、これが好きな人といる時が1番輝いてるってやつねと思ってしまう。
東出昌大さんの演技力が良い方向へ向かうボクちゃんという役どころ。

それぞれの視点から物語が明かされていく流れが良かった。

街並みが綺麗で海外凄と思ったらコロナの影響で海外では撮ってないと知り驚き。

面白かったけど1作目、2作目には及ばずかも。



⚪以下ネタバレ



踊るビーナスの偽物を作っている人がおそらく角野卓造で、どうせ城田優さんと生田絵梨花さん演じるキャラクターは子猫で、瀬戸康史さん演じるインターポールはツチノコなのだろうと勘ぐってしまって、結果そうで残念。

流れとして基本みんなが仲間なので、次劇場版がある時はもっと違う流れが欲しい。

個人的に辻褄で気になったのは、偽ツチノコの宝物庫を再現したところで金庫の中の作りはどうやって真似たのかということ。金庫は開けられないからその中は見れなかったはず。
あのおばちゃんに教えてもらったとかにすればアレだけど無理みがある。

スタアとジェシーの活躍が物語に組み込まれていて愛を感じた。

山田孝之さん面白い。そこから声出してんのね。めちゃくちゃ声出して笑った。

赤星さんみたいなガチで敵だった相手がなんやかんやあって仲間みたいになっちゃう展開好き。圧倒的悪はブレないで欲しいけど赤星さんはこの感じが癒される。

ツチノコからのミミズ展開。最後の最後まで楽しめる。

⚪鑑賞
土曜プレミアムで鑑賞。
鍋レモン

鍋レモン