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アポロンの地獄のRIOのレビュー・感想・評価

アポロンの地獄(1967年製作の映画)
4.0
悲劇的な美しさに魅了されます

命の誕生を喜ぶ明るい女たちの笑い声
オイディプス王の生まれた時
命の危ぶまれた時
そして失う
ごとに庭を笑い声が走り周る

パリコレに出てきそうな衣装で
MISSONIみたいな糸と色使いが
渇いた大地から無限に湧いてくる

オイディプス王が絶望して
蜃気楼の中を歩くショットが激渋☆★
おぉぉぉっ 声が出そうでした
オリエンタルな印象とギリシャ神話
奇岩と岩窟の赤い大地と日本の雅楽の音
「王女メディア」に続いてるようです

自然への畏れ
アポロンの神託

理性が掻きむしる
不合理な力に叫ぶ
何世紀にも渡って
苦しみ歩き続けてる情念
アンジェロの肩に置かれるその手は
―― 神を待ち望む

オイディプス王の余りにもな
呪われてる不運さをパゾリーニ監督が
祈っているようにも思えました

初めて新文芸坐に行ったのですが
凄く綺麗で居心地良かったです
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