セツコ

アウシュヴィッツ・レポートのセツコのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

強制収容所の実情を伝えるべく、ほぼ不可能なほど困難である脱出を決行する彼らの勇気を描きたかったのであれば、本作では伝わってこなかった。

脱出の作戦を立てている時も隠すのは大変だったはず。もしかしたら関係のないことでその間に協力者が殺されたかもしれない。そういった困難が実際はたくさんあったはずなのに、それらがバッサリ切り捨てられて成功だけがあっさりと描かれすぎている。
穴の中で「開かない!」ってなるシーンが長い。もっと別の困難に尺を使ってもよかったのでは。

時系列を入れ替るのなら分かる様に入れ替えて欲しいし、酔いそうになる謎カメラワーク。特に上下逆さまになるのは意図が感じられない。
最後に修道士のカットを挟むのもどうしてなのかわからなかった。

エンドロールで「すべての差別は許されない」というメッセージにすり替わって、うーん。
セツコ

セツコ