負け犬チョンミ

アウシュヴィッツ・レポートの負け犬チョンミのレビュー・感想・評価

4.5
決して気持ちが良い内容の映画ではないけど、見るべき映画。

映画の冒頭、「役者の皆さん、スタイル良いなぁ。」と下らない事を考えながら見ていました。

惨状を世界に伝えるための、多くの仲間の命を犠牲にした、スロバキア人2人の壮絶なアウシュビッツ脱出劇。
2人の脱出が成功したからこそ、世界の皆がアウシュビッツ収容所の惨状を知っているのだけど、ともかく手に汗を握る。
まぁ、当然ながら、ナチスに反感持っている地元民も少なからずいて、彼らの逃走を助けてくれるのですけどね。

たまたま、このスロバキア人2人はミッションに成功したのだけど、同じ事を試みて、成功しなかった人が沢山いるのだろうなと思うと心が痛む。
恐らく、映画の主役のスロバキア人は、2人で脱出したから成功したのだと思うの。2人だと励まし合えるしね。

まだまだ、アウシュビッツ収容所について知らない事が多いなと思いました。

恥ずかしながら、ナチス・ドイツが赤十字の視察団を抹殺していたのは知りませんでした。