ダイアナ妃が王室の伝統的なクリスマスの三日間を過ごす。
予告編も見ていなかったので、こういう内容なの?!と驚きながら、観る。
「燃ゆる女の肖像」の撮影監督・クレアマトンによるクリステンスチュワートを追いかけるような撮影は、彼女の三日間を追体験させるようで悪夢的。
さっきの続きに今があるのか分からない幻想的な演出が、特殊な空間を特殊な質感で、ひりひりと身に迫るものとして映すことに成功している。
「ジャッキー」で陰鬱な映画の名手?として名を馳せたパブロララインの新作で、ジョニーグリーンウッドの音楽がなった時、陰鬱の掛け算はきついな、となったが、それも徐々に主人公にとことん寄り添う演出であることがわかる。そういえば評伝映画だった。
あっけらかんと終わる。