“迷子になったの…”
クリステン・スチュワート目的での鑑賞
ロイヤルファミリーが集まるクリスマスを挟んだ3日間のお話
2時間近く、とにかくヒリヒリしっぱなしで観ているのがかなり辛かった😥
冒頭に示される「事実に基づいた寓話」という言葉の通り、語られるセリフのほとんどが寓意に満ちていていちいち胸に刺さります。
さらにそれを煽るかのような劇伴や効果音
ダイアナが子供達に語る「ここにあるのは過去だけ。現在も未来もない。」という言葉
“伝統”という名のもと、全てが事細かに決められそれに従わなければならない
そして作品に登場するもの多くがそれに関するメタだらけ
同じ場所に立ち続けるカカシ
猟のためだけに育てられているキジ
縫い合わせられたカーテン
ブーリン家にまつわる書物
そしてダイアナを縛り付ける真珠のネックレス etc.etc.
そんな中で二人の子供達と過ごす時間の彼女の表情だけが唯一緊張を和らげてくれる時間
クリステン・スチュワート
最初彼女がダイアナを演じると聞いたときはそのイメージの違いにピンときませんでしたが、どんどん本人に見えてくる不思議
それはアカデミー賞、ゴールデングローブ賞ノミネートも納得の素晴らしい演技でした。
さらにダイアナが唯一心を許す衣裳係マギーを演じるサリー・ホーキンスの演技も心に残ります。
ラストシーン
それまでの重苦しさを吹き飛ばすような開放感と軽快な音楽で描かれる彼女の“決意”は一瞬明るい未来を想像させますが、すぐに彼女はこの世を去っていることに気が付き胸が痛みます😢
はたして彼女が生きていたらどんな未来が待っていたのか?
英国王室は変わっていたのか?
彼女の愛を一身に受けて育った二人の息子達の生き方への見方も少し変わったような気がします。
p.s.
上映終了後、一部の観客からおきた拍手
クリステンのファンか?
ダイアナのファンか?
どちらにしても納得の拍手でした👏