片腕マシンボーイ

機械仕掛けの君の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

機械仕掛けの君(2020年製作の映画)
2.3
昨日レビューしたたすくの監督のんに続いて次もアクターズショートフィルムのvol.1のヤツ、本作の監督は磯村勇斗やが……まだvol.1のは2本しか観てないけど全部観たvol.2に比べてかなりレベル低ない?

自我を持つAIの社会進出を認めてなるもんか!と反体制デモを行うが、幼い弟が最新AIを作る巨大企業の一人息子と仲良しっぺぇんやが!って話

これ観てる暇あったらば「仮面ライダーゼロワン」全話+「劇場版仮面ライダーゼロワン REAL×TIME」観ろて!
そうね、人工知能の是非を問うた作品は数多くあるけども圧倒的に深みまで踏み込んでいるのは「鉄腕アトム」か「仮面ライダーゼロワン」なのよ!(「A.I. love you」も大好きやがあれはラブストーリーやヒロイン(人間)の成長メインやからなぁ!ぺろぺろ)正直本作は上っ面をなぞるだけに終わっていて短編で勝負できるような話や無かったんよねぇ

そうね、「鉄腕アトム」の世界ではロボット法により2003年にはロボットに基本的な人権が与えられているが、法的には認められていても実際は人間によりロボットが虐げられる描写は多くでてくる、現代社会でいうところの人種差別や性差別のような問題が人とロボットの間にデンと鎮座しているのだ!
「仮面ライダーゼロワン」ではヒューマギア(人工知能を持つアンドロイド)のサイバーテロリスト集団である滅亡迅雷.netが偏った環境保護思想により地球から人類を排除することを目的としている、その反動により人間側にも本来なら暮らしをサポートしてくらるはずのヒューマギアへの不信感が募り対立が生まれてしまう
どちらの世界でも人工知能が人間と並ぶレベルの知能や感情を持ってしまったことにより、人からすればあくまでも人工物であるはずのロボットに対する恐れや嫉み、逆に人工知能からしたら同じか下のレベルの機能しか持たないにも関わらず主人ぶって対する人間への憎しみ、といった至極人間的な感情の昂りにより争いが起きる
それを手塚治虫は白人により差別的態度をとられた経験を元に人とロボットの対立として再構築し、ゼロワンでは現にもう間も無く訪れる近未来として描き、どちらの作品も密度の濃い世界観を生み出し、子供のみならず大きなお友達たたにも深い衝撃を与えたんよ!

に対して、その上澄みを掬い上げ、あ……君がロボットやったんかぁ、っつ〜安い衝撃だけをトッピングし描いた本作はもう完全に取り上げるべき主題を間違えたとしか思われへんのよ!初めての短編監督に気合い入れすぎたんかな?たすくのんくらいライトな作品にしといた方が良かったんよ、ベテランでも短編じゃムズイやつ!
その意外なエンドも意外なだけで必然性もなければメッセージ性も無い!(あるんか?)

あー!せめてゼロワンの秘書型ヒューマギアのイズちゃんくらい魅力的な人工知能ヒロインが出てきたら良かったのになぁ……なんて、イズちゃんよりもキュートで有能で最高な人工知能ヒロインなんてどれだけ技術が発達しても無理だってばよぉ!ぺろぺろぺろぺろ

え、磯村くんの作品なのにゼロワンばかり持ち上げ過ぎ?「仮面ライダーゴースト」の事ももっと語れって……だってゴーストって平成以降の仮面ライダーのワースト争いのヤツや〜ん!ゲラゲラゲラゲラ