なお

アフリカン・カンフー・ナチスのなおのレビュー・感想・評価

3.4
数少ない映画好きの友人と共に不定期で開催される「クソ映画愛好会」、この日の1本目。

2020年にAmazon Prime Videoにて封切りされ、その後2021年には全国の映画館で上映スタート。
さらに2022年には誰がこんな映画を高画質で見たかったのかDVDのみならずBlu-rayまでもが発売されるなど、カルト的な人気を誇る超B級作品。

✏️なぜ、関西弁なんだい…?
と、10人いたら20人がツッコむであろう謎すぎる関西弁字幕と共にお届けされる本作。
本作の字幕翻訳を担当した人がどなたなのか存じ上げないし別段興味もないが、関西弁が日本の公用語だとでも思っていたのだろうか。

肝心の内容も、「第二次大戦で死んだはずのヒトラーと東条英機が実は生き延びており、西アフリカはガーナに潜伏して新たな国家を築いている」という陰謀論者も真っ青の超ヘンテコストーリー。

その後も黒人俳優さんの顔を真っ白な顔料で塗りつぶしたり差別的なセリフがあったりなど、
「ポリコレ?コンプラ?なにそれおいしいの?」を地で行く作風。
また、人体損壊シーンなどのグロテスクな描写が割と多め。

そのため、自分のように友人と一緒にお酒を飲みつつツッコミを入れながら楽しめる人か、よほどの物好き…もといB級映画マニアでないと、本作を楽しむことはできないだろう。

唯一、アクションシーンはかなりちゃんとしている。
俳優陣の元々の身体能力がかなり高いのだろう、アクション映画に欠かせない肉弾戦はもちろん普通ならスタントマンやボディダブルを使うだろう宙返りなどといった難度の高いアクションも軽々とこなす。

男の自分でも思わずため息が出てしまうほど美しい筋肉を備えたマッチョマンたちのアクションシーンは、下手をすればそこらのハリウッド映画のそれを遥かに凌ぐレベルに到達している。

☑️まとめ
良くも悪くも「B級」なのでスコアこそ高得点にはならないものの、自分の記憶には深く印象に残った作品。

もうこの勢いで、ヒトラーや東条英機のみならずいわくつきの歴史上の偉人(毛〇東とかポ〇・ポトとか)を復活させて、不条理&不謹慎まっしぐらの続編を作り続けてほしい。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★★
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★☆☆☆
🏃‍♂️テンポ:★★★☆☆

🎬2023年鑑賞数:34(12)
※カッコ内は劇場鑑賞数
なお

なお