Punisher田中

アフリカン・カンフー・ナチスのPunisher田中のレビュー・感想・評価

3.3
舞台は第二次大戦後。
死んだとされていたヒトラーと東條英機は彼らは逃げ延びており、逃げ延びた先はガーナだった。
ガーナを軽く征服し、人々を洗脳することの出来る呪物と身につけた達人級の空手技術で世界征服に向けた拠点作りを始めるヒトラー達。
一方、ガーナに住むアデーはヒトラーの征服によって道場も恋人も奪われてしまう。
復讐を誓い、様々な流派のカンフーを身につけるためにアデーは1人故郷を去るのだった...

これは良い意味で久々に映画でニヤリとしてしまったかもしれない...!!
低予算を諸共しないチャレンジ精神と映画に対する愛で作品は良くなる事を教えてくれるガーナ発作品。
タイトルの通り、ガーナ×カンフーといったルーツごちゃごちゃの暗黒武闘会作品なんだけども、カンフーに対する愛は折り紙付き。
設定は死ぬほどトンチキなのに核となるカンフー描写はやたら丁寧なので憎めないし、ゴリッゴリの王道展開と急に出てくるユルさの緩急がやたら面白いのでガーナ作品なれどゆったりと観れる出来になっていて良い、めちゃくちゃ配信に向いてる作品なのは違いない。
3癖も4癖もある作品ながら、1シーン1シーンに力を入れているのが見てわかる様な凝りようで、それが良い方向へ向かっているのかはまた別の話だが愛は感じられること間違い無し。
「アフリカンカンフー!」とコーラスの入った死刑執行BGM(文字通り)が流れるアツさはたまらず、モータルコンバットのフェイタリティを彷彿とさせる爽快感でこれまた堪らない😎
なんと、2作目も制作決定しているらしい...