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キリング・ビューティー あどけない殺人者のpippoのレビュー・感想・評価

2.3
なにかの本で読んだことがあるけど、シリアルキラーてのは大体人当たりが良くて第一印象はいわゆるフツーの人よりも良くて周りから好かれるらしい。だけど実はその奥に恐ろしい素顔を隠し持っている、そのことを知ってからでは最早手遅れ、みたいなことが現実にも起こりうる。
だから自分の暮らしを守るために、境界線を引かなければならない、相手が困っているように見え、自分が手を差し述べれば助かるだろうと思ったとしても、線を引かなければ、とあらためて思う。
昔の話だが、プラハから帰国した作曲家に知人の紹介で知り合って、気が合ったので、しょっちゅう会って気心も知れて、となって、いつも日本ではホテル暮らしで、家を借りたいのだけど、日本を長く離れていたせいで保証人になってくれる人もいないし、第一、当座のまとまった金の用意できないという相談を受けて、当時暮らしていた家に暫く置いてあげたい、数日ぐらいならいいかな?、と思っていたら、プラハ帰りの作曲家というのは本人の思いこみで、作曲家にいつかなりたいという人で、作曲で食ってる人でもなんでもないということが分かって、恐ろしくなって距離を置いたことがある。
あの時の自分の選択は正しかったのか? それとも冷酷にも見捨ててしまったのか? 今でも答えは出ないけど、保証人になったり、家に住まわせたりしなかったことは良かったとは思ってる。
自分にやれることはここまでという線は引いていたから、相手がどんな人間であろうと保証人にもならなかっただろうし、結局は家にも住まわせたりしなかっただろうけど、急に距離を置いたのが悪かったなーって。
あれ? なんの話してんだ?
すみません💧
まー、そんなことを思い出したストーリーだった。
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