JunichiOoya

ドリームズ・オン・ファイアのJunichiOoyaのレビュー・感想・評価

2.0
ポスタービジュアルが気に入って、通ってるシネヌーヴォで何度も拝見するうちに、「これは見なあかん映画や」と何故が思い込んでしまい…。

随分な出来栄えでした。台詞が話せる数少ない演者であるキャバクラ店長にはそのキャラにリアリティが一切無く、「とにかくダンスが嫌いなんじゃ、お前は東京なんか行くんじゃねえ!」と悪魔的に呪詛する爺様が舞踏の祖、麿赤兒だという楽屋オチ以外になんの面白さもなかった。

途中4回ほど時計を覗いてしまった。(上映中に時計を見たのは今年の映画見物では初めて)

にしても、出てくる人たち、上のお二人を別にして、なんであれほどまでに台詞が読めないのだろう。その筋のDVDではまあまあ有名な奥田某さんなんかはとりわけ目も当てられない。

ひたすら棒読みの台詞の見本市が繰り広げられ、「ことばで表現できない人がダンスで表現できるのかしら?」「何故作り手はこの棒読みを認めるのだろう」とイラつきながらの120分。

カナダの若い(のだろう、詳細不明)監督が、日本のダンサーたちをどんな理解で切り取ったのか、そもそも演出が何故あんなに下手っぴいなのか…。
JunichiOoya

JunichiOoya