dowaikiは家にいる

熱血男児のdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

熱血男児(2006年製作の映画)
3.0
〜筏橋(ポルギョ)でケンカをするな〜

ネトフリ『夜叉』の薄っぺらさに泣いた俺はギョング兄さんのポテンシャルを確認しに来た。「あるやん!」と叫びながらPrimeへ。

濃い・ギョング。幅広・ギョング。
「スケベやらして」無計画でだらしなく粗暴なチンピラに見えて心の底に想いを秘めている。これよ。これでこそ活きるギョング。
でもこれって若さでみせる方法よなーとか思ったり。シフトチェンジしてってんだろなー。老齢でも飄々と、高田純次的にやってほしいス。

どこにもタイトルの「熱血」要素が無い事に戸惑いながらも、イ・ジョンボム監督が一貫して描く「善人の悪行」を堪能。

田舎町、母、望郷、干潟の夕景、兄貴と舎弟、命令と躊躇い、クッパ食堂…
ミヤネヨ…精一杯の謝罪と恩返し。
揺れるダサシャツ。母に買ってもらったスーツ思い出して涙でたわ。ホントこういうの、やめてくれよ…

母親ナ・ムニがドラマを支えている。
若き日のユン・ジェムンとリュ・スンリョンも出ててね、なんかちょっと得した気分。