このレビューはネタバレを含みます
全編歌いっぱなし。疲れた。ミュージカルが好きな人にオススメ。
性格も、仲も良い年頃の姉妹。姉は少々察しが悪く、冒頭から父親に張り飛ばされ、下女のように扱われている。美貌で頭の良い妹は通学していて、女性の間にも格差がある。姉にはすでに二人の子がいるが、父親は誰なのか語られない。子どもは生まれると同時に取り上げられ、どこかに連れ去られる。
そして、姉はミスターと呼ばれる男の所へ嫁ぐことになる。そこでも下女であり、サンドバックであり、性欲を満たす道具として扱われる。
明るい女性とのシスターフッドが姉を窮地から救いだす。男は最後の最後にやっと動くだけで、基本的に女を救うのは女。そこには微妙にレズビアンも香っている。
他にも色々暴力、差別、監禁といった恐ろしい行為がある中で、神様を称え、迫害者たちを許すことで幸せになった自分たちの喜悦を歌い上げることが、ちょっとゾッとしてしまったので、非常に微妙な気分。感動的な歌詞はあったけれど。