Keito

カラーパープルのKeitoのレビュー・感想・評価

カラーパープル(2023年製作の映画)
3.8
離れ離れになっても姉妹の心は一つ。

私の人生は辛く苦しい道程だった。

スティーヴン・スピルバーグの名作をミュージカルで再リメイク。


予告編の力強い歌声に感化され、鑑賞を決意しました。

19世紀初めの時代を描いているので、当然、現代と比べたら考えられない女性に対するハラスメントや酷い仕打ちが描かれているので前半部分は苦しい思いをするかもしれません。

だけれど、数多くの女性と出会うことによって、自分の「価値」に目覚めてからのシーンはとても爽快!
壮絶な社会の荒波を乗り越えて、自分の生きたいように生きる女性の姿はとてもカッコいい!

しかしそれにしても主人公セリーに対する暴力は見るのがとても苦しいです。何も悪くないのに横暴な旦那によって、人間以下の扱いをされる日々。大切な妹とも手紙のやり取りをさせない姿には呆れを超えてため息が出ました。

色々書きましたが、今自分の道に悩んでいる方や辛いことがある方はそっと一歩を踏み出せる作品となっているのでオススメですよ!

映画情報

巨匠スティーブン・スピルバーグが1985年に手がけた名作映画「カラーパープル」をミュージカル映画としてリメイク。ピュリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの同名小説と、ブロードウェイでロングランヒットを記録したミュージカル版をもとに再映画化する。

横暴な父に虐待され、10代で望まぬ結婚を強いられた女性セリー。唯一の心の支えである妹とも離れ離れになり、不遇な日々を過ごしていた。そんな中、型破りな生き方の女性たちとの出会いや交流を通して自分の価値に目覚めたセリーは、不屈の精神で自らの人生を切り拓いていく。

主人公セリー役にはブロードウェイ版でも同役を演じたファンテイジア・バリーノを起用し、「ドリーム」のタラジ・P・ヘンソン、実写映画「リトル・マーメイド」のハリー・ベイリー、シンガーソングライターのH.E.R.らが共演。また、ブロードウェイ版でソフィア役を演じてトニー賞にノミネートされたダニエル・ブルックスが本作にも同役で出演し、第96回アカデミー助演女優賞にノミネートされた。製作総指揮にはスピルバーグをはじめ、オリジナル版に出演したオプラ・ウィンフリー、オリジナル版の音楽を手がけたクインシー・ジョーンズが名を連ね、アリス・ウォーカーのピュリッツァー賞受賞小説を原作に新鋭ブリッツ・バザウーレ監督がメガホンをとった。
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