moka

カラーパープルのmokaのレビュー・感想・評価

カラーパープル(2023年製作の映画)
4.4
理不尽に打ち勝つには、視野を拡げるきっかけ(シュグ)、奪われないスキル(裁縫)、そして絶望から這い上がる理由となる光(ネティ)、そのどれもが必要なんだなと改めて。
1900年代初頭〜中盤の黒人コミュニティにおける家父長制、女性への差別が主題だけれど、一度でも理不尽を感じたことがある人はなにかくるものがあるんじゃないかな。

今作は、きっかけとなったシュグも黒人女性なのも希望のひとつだった。シュグは確かに才能豊かで美人だけど、それだけであの立場を手に入れられるほどこの時代は優しくない。

まとめ方正直私は全然許せないけど(ストーリーとしてではなく人として)セリーがそうあろうと思ったのならそれが正解だと思った。それに、常に葛藤はあるけど過ちを許さない社会は不幸を生むと思うから良かったんだと思う。まだ自分の経験が浅いだけ、きっと。あとは宗教観か。

曲も全体的に力強く良かった。ミュージカル映画で、同じ曲がシーンと曲調変わるだけで全然印象が違うの好き。

スピルバーグ版も観ないと。人も立場ももちろんだけど、それ以上に作る時代で歴史への見方は絶対に変わるはずだから。
moka

moka