Ayaka

カラーパープルのAyakaのネタバレレビュー・内容・結末

カラーパープル(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

誰かと映画館で映画を観る、という事は久々だった。その時間を共有するっていうのも良いものだなぁ。

ミュージカル映画との事だが、そこまでミュージカルという感じはしなかった。ただ、映像美は感動したし、改めて歌の持つパワーは素晴らしいと感じるものだった。また、オリジナル版主演のウーピー・ゴールドバーグが産婆役で出演しており、粋なキャスティングに鳥肌。
オリジナル版を観た直後だったというのもあると思う、悲惨さや憤りの感情が、歌になることで、穏やかに冷静に鑑賞していた自分がいた。

個人的意見ですが、リメイク版ミュージカル版どちらも観ることで、人物相関図や行動背景などがより明確に理解できる。また丁寧に描かれるシーンもそれぞれ異なるので、その違いも面白い。

・内気で従順なセリーの特技は、母からも褒められた縫い物。その縫い物は、結果として自分の店を持ち、人に喜びを与え、自分を表現し、”私は生きている”と感じることがでるようになったものの原点となった。支配されるだけのセリーだったが、少しずつ人と人との関係性を紡ぎ、繋いでいくことでラストシーンでは暖かい家族をつくる。紡ぐということを、縫い物になぞらえて表現されている様に感じ感動した。
(ラストシーンについて感情論のみで言うと。宗教観も強く描かれてると思う、でもどうしても支配され続けてきた夫を許すことができず受け入れることができなかった不服。器が小さい、伸び代🥹🥲!!?)

・神の御業:神が、最も清く、賢く、力強く、すべての創造物とそのあらゆる動きを保ち、治めること。
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