スピルバーグが作ったオリジナルを、ミュージカルとしてリメイク。
女であり、黒人であるという二重の生きづらさを抱える主人公ネティ。彼女の受ける仕打ちがあまりに残酷で、オリジナル版はそこがキツすぎて後半の人生が好転するパートよりそっちの印象が強かった
でも、リメイク版はミュージカルにしてあるおかげで辛い部分は少し緩和されて、後半のアガる部分は一層アガれるような作りになっている
もちろんスピルバーグのオリジナル版はその辛さを一切妥協せずに見せたところに価値はあるとは思うけど、ネガティブじゃなくポジティブな方に振って見せるのは現代的なリメイクとして大正解だと思う
ミュージカルにしたせいか話がやや性急で、ダイジェストっぽさは感じつつ、役者さんたちが皆んな素晴らしくて骨太だけど見ていて楽しい作品だった