控えめに言って超絶傑作。
何気ない日常生活を題材にしつつも辛気臭くもわざとらしくもなくユーモラスでありつつ辻凪子を初めとする役者陣の自然な演技とレイ・ハラカミを思わせるアンビエントな音像との融合っぷりが絶妙すぎてとろけそうになった。
映画を鑑賞するというよりも『凪の過ごした一週間』の空気感に浸っているような全体が日常のサウンドトラックのような作品。大阪とはコテコテ、なお笑い人情文脈で語られる事が多いけど実は洗練されつつも繊細な一面があるが本作はそんな街の表情をうまく捉えている、どこか主人公の心象風景を別視点から眺めた意味ありげなタイトルと共に。
関西での上映期間内にもう一回観たい。