稀

漁港の肉子ちゃんの稀のレビュー・感想・評価

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)
4.5
漁港に流れ着いた母娘の話。

冒頭がダイジェスト感があって心配したものの、絵は綺麗でアニメーションの質もいいので様子見をするつもりで鑑賞を続けていった。するとところどこか何かがおかしい。変な声が聞こえてくるし、変顔をする同級生がいるし、面倒くさいクラスのいざこざに巻き込まれるし。
主人公と母親の顔が違いすぎて、別々のアニメを一つにまとめて見ているような脳のバグり方をする。鉄の橋を渡る時に音が鳴ったり、思わせぶりに神社の前を通ったりするので昔の話かと思いきや、しれっとロボットが出てきてこれまたバグる。アニメっぽい演出と邦画っぽいリアイリティーのオリジナルブレンドとでも言おうものか。
人間ドラマはやや唐突で過剰なところもあったが、何が起きているのかわからない新鮮味が突き抜けて大満足だった。
稀