たま

スーパーノヴァのたまのレビュー・感想・評価

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)
3.0
どんなカップルにも別れが来る。

コリン・ファースとスタンリー・トゥッチが20年来のカップルを演じる。

スタンリー・トゥッチ演じるタスカーは認知症を発症している。
長閑な田舎の風景をキャンピングカーで移動するふたり。
旅をしながら、コリン・ファース演じるサムの妹の家へ向かっている。

細かな動作や会話の中に、ふたりの信頼関係が伺える。

パートナーを失う時、同性のカップルの方が喪失感が大きいのかもしれない。
共に苦難を乗り越えてきたし、子供もいない分、それぞれの連帯感も結束力も強いだろうと想像する。

病気を患うタスカーよりも、愛する人を支え続けたいと願うサムに悲壮感が漂う。終始不安と悲しみに苛まれているよう。

ラストシーンでは、その後のふたりを想像するしかない。

星は寿命が来て爆発するとき、最後は光り輝くという。

愛のある美しいストーリーだけど、動きの少ない映画で、少し物足りなさを感じてしまった。
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