Nana

スーパーノヴァのNanaのレビュー・感想・評価

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)
3.8
ゲイのカップルと病気や死を描いたイギリスのドラマ。
パートナーが認知症になった苦悩と、自分が失われていく恐怖が、美しいイギリスの風景と共に描かれていて心にしみました。

ピアニストのサムと作家のタッカーは長年連れ添ったゲイのカップル。キャンピングカーで思い出の土地へ旅立つ2人は、いつもと同じようにジョークを言って楽しそうだが、それぞれに悩みを抱えた旅だった。タッカーは認知症で、これから記憶を失う事が分かっていて、サムに迷惑をかけたり1人残して行くことになったりするのを心配している。
サムは元気のないタッカーを励まし、最後まで看取る覚悟にプレッシャーを感じている。
愛し合う2人が下した決断とは…

実はたまたま昨日がうちの結婚記念日で、週末にお祝いディナーをしました。
去年は私が闘病中だったので、元気になれた喜びと、これからはいろいろ行きたいねって話をしたのですが、今度はオットが病気になる可能性も頭に浮かびました。

サムとタッカーはうちより全然仲良しだけど、別れの時はくるし、記憶が無くなれば今までの楽しい思い出も消えるし、これから旅行に行ったりすることも出来なくなると思ったら、ほんとに辛いだろうなと思いました。

自分に置き換えて、自分が認知症になるか、オットが認知症になるか分からないけど、自分ならどうするだろうと考えたら辛くなりました。
ゲイで無くても死や病気で別れることは、いつか必ず来る事なのでいろいろ考えさせられるきっかけになる作品でした。

最後のシーンがはっきり描かれていなかったのは、観た人の考えを反映させる余韻だったのかな?
しかし、なぜスーパーノバだったかよく分かりませんでした…
Nana

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