ピエロ

なんのちゃんの第二次世界大戦のピエロのレビュー・感想・評価

3.2
Twitterのフォローしてる人のタイムラインで流れてきた事がきっかけで観賞してきた。毎日フライヤー配りは本当に凄い。

前情報なしに鑑賞した上で言わせてもらうと、今求めている映画ではなかった。
許容範囲な、こういう作品があってもいいじゃないかくらいの作品であることは確かだけれども。
分からなすぎた。
上映の監督登壇トークに沿って先に書いておくと、映画を通して伝えたいメッセージや共感してほしい部分はないのだそう。
監督自身が戦争について、自分の祖父への思い、感じたことを感じたまま映画に投影しているらしい。戦争という事実を詳細に描くのは巨匠に任せた、と。
結果、消化不良だ。
映画のタイトルらしく、所々で戦時中(と思われる)写真を挟んでいたけれど
肝心の"戦争"の映像が出てくるでもなく、
それを沸騰させるものがあるようでなく、
背景も事実すらも描かない。
ではなぜ"戦争"というテーマである必要があったのか…そこも見えてこなかった。

低予算映画だなぁと言うのが率直な感想。
新人の多い配役も淡路島でのオールロケもいいが、戦争というテーマを扱うのならでは理由が欲しかった。
「自分のことを隠して隠して暴いて欲しかった」
監督のもやもやを自分自身も理解していないままの状態で差し出されても分かるわけがないやろ!!
製作に5年かけたのならもう少し掘り下げられたのではと思ってしまった。

ただ、人間の根本的な部分。
分かり合えない人対人との小さな争いや
ナマズ対かめの縄張り争いから
戦争は起きた。と考えたら分からないでもない。

これを機にまだ消化できていない監督自身の祖父への怒りだったり、もやもやの正体なるものをどんどん映像にぶつけてくれたらいいなと思う。まあ次回作に期待!
少なくとも私は監督がそこへ足を踏み入て分からないことを分からないなりに分かろうと挑戦する姿勢が見たいし、少なからず導き出した答えは伝えたいメッセージになるはずだから。

お願いしますよー!!

戦争の映画観たいはどんな精神状態?
ピエロ

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