HAL9000

なんのちゃんの第二次世界大戦のHAL9000のレビュー・感想・評価

3.2
感想難しいやつ!
というか、僕にはよくわからなかったよ。
上映最終日なのもあってか、監督やキャストの方々が登壇されてのトークがあったので、結果、多少はわかりました。

監督の解説を聞く前に思ってた事をまず書きますね。

「欲張り過ぎで詰め込み過ぎで、どこが芯なのかわからない!」
ってのが直後の感想。
視点もたくさんあるし、盛り込まれた話題もたくさんあるし、キャラはそれぞれフリーダムに動いているし、肝心のなんのちゃんが何してるのかわからないし

何かに向かっている話でも無いし、群像劇というわけでもなさそう。
少しネタバレになるけど、なんのちゃんって、中身子供じゃ無いよね??
わからなかったので、点数とかも付けようが無いかな

ってところまでが上映直後の感想

で、ここからは監督のトークを聞いてからの感想。

【一応ネタバレ】
わからないって事を描いた作品でした。そりゃわかりにくいわ。
監督は以前別の映画の助監督だった時に、太平洋戦争のことを色々調べたんだそうです。

その時に、当たった文献ごとにも聞いた人ごとにも言っている事が違う。調べても有耶無耶なまま。
核心が見えてこない。
といったカオスな状況を再現したようです。
なるほど。たしかにそれぞれのキャラクターがみんな違うこと言ってるわけだ。

だからどこかに収束しようがないんですね。
それと、キャストの方がトークで口揃えて言ってたのは「鑑賞2回目だと色々見えてくる」です。
初見だとかなり混沌としてるので、確かにそうかも。どの人が何をして何を主張してたのかが2回目ならわかりそう。

映像は撮影時点でかなり暗かったっぽくて、少し見にくいかも。
暗いところは暗いってのは僕の好みなので、それはいいのだけれど。
音楽は良かったです。

シュールなようなブラックコメディのような不思議な作品でした。

戦争テーマのシュール&ブラックコメディ作品に「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」って(僕の中では)傑作が最近あったので、それと比べると、この作品は変なんだけど普通だったかなって。

もう少し初見で解説無しでも受け取れる演出(説明)が欲しかったかも。
HAL9000

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