このレビューはネタバレを含みます
接点はとても面白くて感心したけど、脚本自体は纏まってない。下手な脚本。
南野家の行動理由が何度も説明されるんだけど、結局何言いたいの?って感じで。
なんのちゃんにおばあさんが乗り移ったのもわかったけど、なぜ亀を使ってぶち壊すのかもよくわからない。
全部南野家の感情や行動理由を雑にしてしまってるのが原因かと。
市長の家族の態度もよくわからない。
わからないを映画にするのは良いんだけど、そこに出てくる人の感情までわからないというのは、もうそこに人間が居ないのと同じ。
見せ方とか表現方法などとか、とても上手くて面白かったんだけど、それ以外が全く整理されてなくて、撮影までに誰か助言出来なかったのか…。制作車は何を思ってこれを作っていたのか。
あと吹越満が演出出しゃばっててやってたと聞いたけど、それが本当なら良くない事だと思う。
設定やブラックコメディとしてのアプローチはとても面白いので、今村昌平の映画の様に力強く引っ張るはパワーがあったら違っただろうにな。惜しい。