このレビューはネタバレを含みます
題名とポスターがアカンわ。ホラー映画かと思ってたわ…。
「ベイビーわるきゅーれ」がメチャ面白かったから、あの二人が出てたという今作を早速鑑賞。
シリアスやし、いろいろと雑な展開もあるけどまあまあ楽しかった。もちろんあの二人はスゴイ存在感!
以下はネタバレ…
今作は脇役がオモロイわ。何と言っても前野朋哉が強烈!うだつの上がらない事務員風なのにサイコパス暗殺者。淡々と喋りながらエグいことするのが笑える〜。
一ノ瀬ワタルは無駄遣いやで。格闘シーンがないのはもったいない。個人的には伊澤彩織と闘って欲しいなぁ!「柔よく剛を制す」感じでぶっ倒されてほしい!
休校中の学校に暗殺者が集まってくるのはワクワクするわ〜。「中2みたいな奴」とか「ホームレスジジイスナイパー」とかセンスええなぁ。でも、やっぱり女子高生2人がいい味出てる!「ちさと」は「ベイビーわるきゅーれ」よりもキャピキャピしてるけど、「まひろ」はよりストイックな感じでカッコええわ!!ナイフ格闘の的確さ…無駄のない動きで惚れ惚れするわ〜!
でも、今作が残念なのは、主役が地味なところやねん…。個性がないから全く感情移入できない。普段、用務員として唯を守ってるらしいけど、用務員なんか何もできへんやろ?あの幼なじみの彼の方がよっぽど「用心棒」してるで。
せっかく学校が舞台なんやから、もっと活かしてほしかったな。学校の備品とか設備を使ったバトルを期待してたんやけどな。机や椅子、黒板や掃除用具、理科室とか使ったらもっと楽しかったで。「用務員室がトラップだらけ」とか「あのモップに仕込み刀」とかあって、「用務員スキル」で敵をなぎ倒して欲しかったなぁ。
日々の学校生活の中で、主人公が唯を助けたり守ったりしてるシーンが必要やったと思う。それがないから、さらわれそうになる唯を助けに現れても、ヒーローには見えへんねん。「ここからは君ひとりで生きていかないと」って言って息を引き取るけど、何カッコつけてるねん?多分、唯はあの後にさらわれるで。守れてないぞ。
結局、登場人物みーんな死んだんやな。せめて、あの先生とヤンキーは助かってほしかったわ。先生がヤンキーを命がけで守り通してたら感動できたのに〜。