じゅんふう

ある用務員のじゅんふうのネタバレレビュー・内容・結末

ある用務員(2020年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

アクションシーンになったらスピード感ありのかっこよさマシマシで心が躍る。やっぱり洗練されててカッコいい。その筋のプロが集まってより美しいバトルシーンを撮ろうという本気さが伝わってくるかっこよさの集合体。
ベイビーわるきゅーれの二人が登場、賑やかしくって楽しいし、やられる二人ってのも新鮮で面白い。図書館の地の利を活かして本と本の隙間の道を作るのはバトルマンガの「演出!」って感じで上がる。
銃と拳ばっかりなのは気になったが、爽快感にかき消されるので問題ない。

前野さんの冴えない感じからの食えない曲者感に変化しても「どっちでもいけます」みたいな出立ちがこういう系の映画には新しいキャラクターだった。
般若さんが出てくるとやっぱり画面がピシッと緊張感持つ。
大ぶりなセリフ回しも「そういったタイプの怖い人」としてのリアリティがあり、ヤクザものやアクションものにはいてほしい存在だなとつくづく思った。
それゆえに、前半で呆気なく死んでしまうのが残念だった。
暴れ回るシーンかもっと追い詰められるシーンが見たかった。いろんな絵になる力を持っているので。

「こんな殺し屋いたら楽しいな」という夢を叶えてくれる。
じゅんふう

じゅんふう