千年の孤独

労働者たち、農民たちの千年の孤独のレビュー・感想・評価

労働者たち、農民たち(2000年製作の映画)
3.8
ヴィットリーニの未完の長編小説「メッシーナの女たち」の交響的な複数の独白からなる章を映画化。イタリアで終戦直後の混乱の中、行き場を失った労働者、農民たちがある山中で共同体を作り、苦難を乗り越え、一冬を越した物語が夏の涸れ谷で語られる。(アテネチラシ)

360度パンの美しくも生々しいファーストカット。その後朗読劇という形で淡々と生々しく映画は進んでいく。
正直、最初は度々意識が飛んだが、中盤からは完全にトリップ。森の環境音と、抑揚はないがリズムを持った台詞が妙な緊張感を持続させ見入ってしまった。