恋人に会うための密入国、白い純粋な心は眩しく光る街によって黒く染められていった…。
金と権力の変わりに失われていく、絆と良心。
生き抜くたびに、崩れていく過去の自分。
狂ってしまった歯車はもう元には戻らない。
哀しさと儚さを併せ持ち、どこか弱々しくもある珍しいジャッキー。
ほろ苦いを通り越して、噛み締める苦さを感じるしっとり系任侠劇。
バリバリアクションはほぼないかな。
龍が如くみたいなバイオレンスが基本。
後味はあまりよろしくないけど、見ごたえは結構あった。
ただ、いつものジャッキー感は期待しない方がいい。
テットウことジャッキーの遠くを見つめる諦めの混じった哀しい瞳が辛いなぁ…。
アーチェくんの運のなさも泣けてくる。
ほんと、どうしてこうなった。
竹中直人の存在感よ。
凄みのあるカッコ良さ好きだわー。
テレカあたりに1番時代を感じたね(笑)