🐉 Jackie Chan-ISM Vol.059 🐉
新宿インシデント
◆あらすじ◆
鉄頭(ジャッキー・チェン)は音信不通の恋人を探しに日本に密入国してきた。歌舞伎町で同じ中国人たちに助けられて生きのびる鉄頭だったが、生き残るために危ない仕事に手を出していき、それにより暴力団や自分たちに与しない中国人たちとの抗争へ発展していく。
◆感想◆
ジャッキー・チェンの製作年の年齢:55歳
やくざ映画の中にジャッキー・チェンが入ってきた感じの作品になっており、ジャッキー演じる鉄頭は中国人の組織を新宿で立ち上げて、ヤクザたちと抗争を広げる話になっています。
主人公の鉄頭は当初はかなり頼りない感じだったのですが、日本に慣れるにつれて、日本で身を立てるため、危ない橋を渡る肝っ玉の据わった人物に変わっていきます。また、密入国して間もなくして警察の北野刑事(竹中直人)と出会っており、これがストーリーの合間に少しずつ絡んでいくところもドラマとして良かったと思います。
一方、本作では暴力団三和会が新宿を牛耳っており、その中で江口利成(加藤雅也)と渡川太郎(倉田保昭)が組長として対立しており、江口の妻が鉄頭の元恋人だったことから、江口は鉄頭を利用しようとします。鉄頭は中国人たちの組織のために江口と手を組みますが、このあたりのそれぞれの思惑が上手く出ていて面白かったです。
本作では全くアクションシーンが無く、完全にドラマの方にシフトしています。個人的にはジャッキー・チェンのシリアスな演技も良かったと思いますが、アクションを期待する人には全く向かない作品です。
なかなか面白かったと思います。ジャッキー主演のやくざ映画というのもなかなか目新しくて良かったです。
鑑賞日:2023年9月4日
鑑賞方法:DVD