FREDDY

新宿インシデントのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

新宿インシデント(2009年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

恋人を探しに密入国した男が裏社会でのし上がる姿を描いた社会派ドラマ作品ということで。

まず触れたいのは、本作はジャッキー・チェン主演の作品ではあるのだが、ジャッキーの代名詞である"アクション"は全くありませんし、コメディ要素もない。そして、1990年代初頭の新宿・歌舞伎町を舞台に描かれる裏社会の人間模様に恐怖を覚えましたし、映し出される映像に過激な描写も含まれているので、"カンフーアクション・コメディ=ジャッキー・チェン"という余計な概念を捨てずに視聴をすれば、"これじゃない感"に苛まれるかもしれませんね。

ただ、ジャッキー・チェンをはじめとした豪華なキャスト陣には胸が熱くなりましたし、個人的には、ロウ・ホイクォンとチン・ガーロウの出演にただただ高揚。作風は違えど、"ジャッキー作品"だと思わせてくれるポイントがあるだけでどこか安心感が。あくまでもこれは個人的な感想ですけどね。その点を差し引いて評価をすれば、本作は人を選ぶ作品かもしれないが、ジャッキー・チェンが演じる鉄頭やダニエル・ウーが演じる阿傑などといった主要人物のキャラクター性は面白いと思いますし、彼らが織り成す数々のドラマは見応えがあり、最後まで飽きさせない魅力もある。良い作品だとは思いますけどね。
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