日本兵と通訳の不思議な友情、陸軍大尉が外国人俘虜の不思議な魅力に取り憑かれる人間の奥底にある慕情。ジャワ島で捕虜を支配する日本兵たち。彼らの理屈や国際法では囚われない支配欲や腹切の文化は気分が悪い。ただたけしの存在感が作品を牽引する。
今回4K修復版として劇場上映されたのをきっかけに初鑑賞した名作。
いやぁ感情の置き場に困る映画でしたね。
日本人の支配欲や視野の狭さが如実に表れており、日本人の身勝手さなどセリフ以上に上手いと感じる部分は多かったです。
一方で、聴き取りづらいロレンス役のトム・コンティの日本語セリフ、日本語のセリフにも関わらず滑舌が悪すぎて聴き取りづらい坂本龍一。キャラとしての魅力はデビッド・ボウイとたけしが牽引していましたが、彼らが存在していなければとても観れたもんじゃないぐらいハマりませんでした。
そして鑑賞したのが10日以上も前なのにここまでレビューを放置してしまったのが温度感の低さでございます。
とにかくたけしは良かった。
〈キャスト〉
ジャック・セリアズ陸軍少佐(デヴィッド・ボウイ/青年期/ クリス・ブラウン/少年期)
ヨノイ大尉/レバクセンバタ俘虜収容所所長(坂本龍一)
ハラ・ゲンゴ軍曹(ビートたけし)
ジョン・ロレンス陸軍中佐(トム・コンティ)
ヒックスリー俘虜長(ジャック・トンプソン)
拘禁所長(内田裕也)
イトウ憲兵中尉(三上寛)
カネモト朝鮮人軍属(ジョニー大倉)
カール・デ・ヨンオランダ軍兵士(アリステア・ブラウニング)
ウエキ伍長(飯島大介)
ヤジマ一等兵(本間優二)
ゴンドウ大尉(室田日出男)
軍律会議通訳(戸浦六宏)
フジムラ中佐/軍律会議審判長(金田龍之介)
イワタ法務中尉/軍律会議審判官(内藤剛志)
軍律会議検察官(石倉民雄)
俘虜収容所勤務の兵(三上博史、車邦秀)
セリアズの弟(ジェイムズ・マルコム)
※2024年旧作鑑賞18本目
※2024年劇場鑑賞41本目
