湯っ子

三姉妹の湯っ子のレビュー・感想・評価

三姉妹(2020年製作の映画)
3.8
タイトルとジャケットから、女の人生いろいろ…みたいにジワるホームドラマかと思いきや。
いやいや、思ってたのと違った。なんだかずっと不穏な空気が流れていて、不快な人物たちを見せられて。
韓国でキリスト教が盛んなのは、家父長制度の強さと符号したからことも理由のひとつらしい。
三姉妹はそれぞれ何かしら観ている側を不快にさせる人物だが、そうなって然るべきとも感じられる。
彼女たちがじゅうぶん力を持った現在、その元凶となる人物は老いて弱く情けない者になっていて、復讐のしようもないという皮肉。
三姉妹(プラス1人)の物語ということで、ベルイマンの「叫びとささやき」を意識しているような気がする。とあるギョッとするシーンと、とある美しいシーンにオマージュを感じた。
湯っ子

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