満福味坊

ボストン市庁舎の満福味坊のネタバレレビュー・内容・結末

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

5時間、自分がそれぞれの話し合いに
一つ一つ参加しているような感覚になる映画だった。意見や希望をはっきりと伝える市民や、それを受け回答する側、その声をどう受け止めるかの姿勢に心が熱くなり、そして大勢の話し合いでは意見を言えない自分を反省したりもした。

ボストン市庁舎、羨ましいなぁと思いつつパンフレットを読んでいたら、なんと日本の市役所でもやっていると書いており、驚いた!そのくらい市役所の仕事が外に見えてないのだ。投票の時しか役所に行ってないので、これからは用事がなくても訪れてみて、中を見てみたり、掲示物を読んでみたいなと思った。

対話の大切さ、縦と横の連携、そして市民がどんな小さなことでも要望を伝えやすい環境。フードバンクも、日本ではボランティアや企業が行ってるイメージだったけど、市が自ら食料を与えるのは初めて見た。自分の区はどうだろうと調べたら、市民から食料を集めていることが分かった。

大麻ショップの出店とそのエリアに住む市民との話し合いは、凄かった。多様な人種と治安と貧困と、店側が「市から言われたからこの場を開いたんだ!」と逆ギレするとこや。
冬のホームレスシェルター問題も警察官が話し合いに参加してて、簡単に解決できない問題の難しさに私も悩んだ。