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ボストン市庁舎のNSのネタバレレビュー・内容・結末

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アジテーションならぬコミュニケーションとしての「話す力」は、即ち「聞く力」なのだ、そしてそれが対等な対話として、口論ならぬ議論として、「私達」の民主主義の根幹をなすのだ、という、至極真っ当な「主張」。撮影と編集という取捨選択を介して、映画は主張する。
「主人公」の演説で映画を締め括る、とてもアメリカ的な、と言うより、アメリカ映画的な映画に思えた。
そしてそれでいて、たとえばその市長の、飽くまで非カリスマ的な穏当な佇まいは、やはり終幕まで貫かれ、保たれる。それがまた、この映画の志向するアメリカ映画的な節度なのだろう、とも確かに思える。
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