ここにーる

オートクチュールのここにーるのレビュー・感想・評価

オートクチュール(2021年製作の映画)
3.5
ディオールを支える“お針子”の師弟ストーリー。またフランス国内の人種や格差、ジェンダーへの偏見・差別が主要テーマにもなっている。エレベーター待ちで傍のベンチに座って煙草をくゆらす見ず知らずの黒人青年からその咥え煙草を引き抜いて2,3回スパスパって拝借して返す(ようは回し煙草をする)主演のナタリー・バイ。《フランスはとにかく他人に寛大な国よ》的この映画の最も象徴するシーンだろうけど、衛生上それはちょっとやり過ぎだ。じゃじゃ馬娘を演じた弟子役の若手女優としょっちゅう「気は確か?」って言い合うのが面白い。