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タイムネットのslowのレビュー・感想・評価

タイムネット(2020年製作の映画)
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こういう作品って作り手側の達成感満足度が、こちらにはあまり還元されなかったりする。わざと有耶無耶にする部分であったり、わかりそうでわからない(理解の及ばない又は想像を要する)ところを自分はSF映画を観る時に求めてしまうので、このような全てを親切丁寧に説明しましたよっていうだけで、SFから他のジャンルに派生していかない映画は観ていても「見ているだけ」となる。そういう意味で『テネット』の時にも言ったようにノーランは上手いラインを知っているなと思うし、マイナーだけど『プライマー』もそこが好きだなと思ってる。本作は優等生な作品ではあると思う。それに難解であればいいとも思わない。でも、作り手側が答えあわせに必死になっている(それが伝わってしまう)作品はつまらない。それに付き合わせたいなら、もっと人物の魅力や見せ方に工夫が欲しい。逆にここに書いたことに対して否定的な人にとっては掘り出し物の映画となるのかもしれないし、魅力や工夫なんてものも、人それぞれ感じ方が違うものだから、単純に自分には合わなかっただけなのだろう(主人公の全てとか)。以上。
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