トランスマスター

女番長 野良猫ロックのトランスマスターのレビュー・感想・評価

女番長 野良猫ロック(1970年製作の映画)
2.0
♯91 昭和×バイオレンス

和田アキ子 映画デビュー作品

70年代の新宿が舞台

主人公は
和田アキ子演じる一匹狼バイカー
→アコw

ヒロインは
梶芽衣子演じる美人ヤンキー
→メイw

アコはガソリンスタンドで
バイクを給油中に
メイに男と間違われて逆ナンパされ
バイクの後ろに乗った事がきっかけで
メイのチームと交流を深める。

その後メイの溜まり場となる新宿のクラブで仲間と集合し敵対するヤンキーチームと戦う為に空き地で対峙するが、卑怯な敵対チームは右翼団体がバックに控えるメンズバイカー軍団を召喚して女同士の対決のルールを破りチート攻撃を発動する。
その後右翼団体からボクシングの八百長を持ちかけられたメイの彼氏がトラブルに巻き込まれる
昭和バイオレンスアクションです。

◆良い点/注目ポイント
・北朝鮮のような風景の新宿は必見です。
しかもクラブの演奏は生バンド!
・登場する女子の一人称が
【あたい】そして言葉遣いがほとんど
【妖怪人間ベラ】(アニメ版)
日本語って50年でこんなに変わるんだなと思いました。
・バイカーのアジトで敵対チームの女ヤンキー達が家呑みをしているシーンで、
彼らは生のセロリをつまみに酒を飲んでいました!
・70年代初頭の日本はかなり物騒です。
女ヤンキーは躊躇なくナイフで刺してきますし、右翼団体の方はオープンバギーに猟銃を抱えながら公道を走っています。
さらにはバイクやバギーで地下街を爆走してもお咎めなしの無法地帯です。

◆改善点
・商業的タイアップだと思いますが、
和田アキ子の歌の挿入が多いです。
・線路の上のバイクチェイスで、敵のバイカーが特に転ぶ必要がないところでみんな転倒するのですが、みんなバイクに傷付かないようにそっと転ぶところが笑えます。

◆総括
・クエンティン・タランティーノ監督は、梶芽衣子出演の映画を隈なくチェックしていると思うので、
この作品は『バルブ・フィクション』の元ネタではないでしょうか?

この映画は以下のような方に
オススメです。

①『劇場版ビーバップハイスクール』のような棒読みセリフに耐えられる方。
②新宿西口の風景を知っている方。
③梶芽衣子を眺めていると幸せになる方。

このサイケデリックな
ジャケットにそそられた方は
アマプラで是非お楽しみください。

-2021年91本目-