このレビューはネタバレを含みます
楽園の夜/2019年/パク・フンジョン
悪魔を見たの脚本家であり、魔女シリーズの監督のパク・フンジョンの作品。
破滅的でありながら、爽快感(人によっては)ある結末が毎回最高。
今回も得意の三角構造でヤクザ、ヤクザから追い出された男、ヤクザに憎しみを持つ女性という役回りでドラマを作っていく。
いろいろ端折って最後の戦闘シーンでは、一瞬たりとも同情する余地のない人間達に銃弾を叩き込んでいく。20人近くの人間を一瞬で倒し、血溜まりの山を築く。
憎しみの果てに、ついに人の心を失ったように見えるが、マガジンを入れ替える際に手が震えてリロードがうまくいかないという憎い演出を挟み込んでくる。あれだけ倒しておいて、そんなタイミングで震える?と思う一方、どんな状況でも心を完全に殺すことなど出来ないという意味なのではと考える。
ストーリーを深く考え込むと切なくなる。まずは偏差値を20ぐらい下げて、ショーとして見るのが一番楽しめる。
ところで、最後の戦闘シーンの鍵を閉めるシーンはキングスマンManners Maketh Manのシーンを彷彿とさせて最高だった。