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アスファルト・バーニングのhibarishのレビュー・感想・評価

アスファルト・バーニング(2020年製作の映画)
1.4

「花嫁巡ってニュルでバトル!」

レースの勝者が花嫁をゲット→わかる(アタック的な意味で)
ニュルブルクリンクでバトル→わかる
主人公は冴えないおっさん(レーサーらしい)→まあよし
仲間たちはおっさんばかり→シニア向け映画かな?まあよし
ライバルは花嫁の元ルームメイト(女)→ん?
主人公、結婚式の直前に酔っ払ってそいつとキスしたので結婚ポシャる。ニュルで勝負して勝ったら花嫁返そう→は?花嫁はモノじゃねーし何言ってんだ?

はい、もう設定だけでクソ映画でした。
序盤がつまらなくて毎日5分くらいずつ見てなんとか中盤までもたせました。

肝心のレースや演出はリアリティもないし、特にドイツへの道中ではCGをふんだんに利用し、ミニカーと思わんばかりのとても愉快なシーンを表現されておりましたね。

バスの登場もなんの意味があるのか。道中で絡んでくるキャラ達も必然性が全くなく、脚本レベルは漫画始めたばかりの子供ですかね。

ことごとく必然性の感じられない展開で、やりたいこと詰め込もうとして空中分解……する直前の駄作。ネトフリじゃなかったら出資者が止めるよこんなの。

ラストのニュルも一日しか借りられなかったのか、晴れたりカット変わったら雨降ったり、かたやピットでは夕日だったりホント忙しい。あ、レースの見どころは別にないです。

花嫁巡ってニュルでバトル!……で企画通ったけど、それ以外全てがダメだったという感じ。
道中で出会う人達が新たな仲間になっていく、という所は王道だけど運命は感じなかったから勿体ない。あとはライバル側も出会いがあればねえ。ライバルの描写が全然ないのでポッとでの女という以外なんとも思わないんよ。

当たり前だけどワイスピにもベイビードライバーにも及ばない。ハラハラもワクワクもないし、だったらコメディに振り切るかっていうとそこも中途半端だし全く笑えないむしろいろいろ不謹慎すぎて(特にエンドロール前のアレとか)。

邦題クソだなあと思ったら、現題はBurning3で一応シリーズなのね……。とりあえず高級車でとんでもレース&コメディしとけばええやろっていう低予算レース物なのかな。まあ酒飲んでギャハギャハって見るようなシニア向けだよねえ(偏見)。キャノンボールくらい振り切ると頭空っぽで楽しめるんだけど今の時代無理か。
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