映画監督のマルコムと女優のマリー。
マカロニ&チーズに舌鼓を打ちながらテンション高く悪態をつく。
愛憎の矛盾。
演劇の二人芝居のような、格闘技の対決のような、ワンシュチュエーションでの攻防。
あまりにも巨大なエゴのぶつかり合いと、語彙力を駆使したマシンガンのような口撃に、苦笑してしまった。
愛の囁きも、憎しみの罵詈雑言も、あくまでも本音で、互いが互いを必要としているからこそ、苦しむのでしょう。
たとえイニシアチブを獲得して、白黒つけたとしても「勝った!」ということにはならないのに。
きっと。
掛けられたい言葉を、自ら伝えなければならないの、切ないね…
豊富な語彙力を、愛の言葉に生かせたらね…
過去をほじくり返しながら睨み合って闘うのではなく、未来に向かって共に歩む、幸福な未来を願ってしまう。
(自戒を込めながら)
愛や尊敬を確信すると、その相手を軽んじる人、知ってる笑
ふたりには、ペットを飼うことをお薦めしたいです。
そのペットの、第三者としての客観的な、引きの視点も描かれていたなら、滑稽味が生まれて、作品の魅力が増したかも。
コロナ禍での、ステイホームな厳しい条件下での映画製作を決行した心意気に、心から拍手です。