スローモーション男

岸和田少年愚連隊のスローモーション男のレビュー・感想・評価

岸和田少年愚連隊(1996年製作の映画)
4.8
 めちゃくちゃ面白い!!!

1975年の大阪岸和田で喧嘩に明け暮れるチュンバと小鉄の物語。
おもろい!和製版『グッドフェローズ』
関西弁の掛け合いと暴力の応酬がひっきりなしに表れて笑えて。

特に主演のナインティナインの二人が絶妙。どうみても喧嘩強くなさそうなのにめちゃ強いwしかも岡村と矢部っちの掛け合い漫才になってます。

それから多くの吉本芸人、宮迫博之、FUJIWARAの原西、藤本、ブラマヨ吉田、宮川大輔、野性爆弾くっきーなどが汚い言葉と暴力を使ってしまう…。
さすが井筒監督。
岸和田は行ったことないのに、人間臭いのがすぐ分かります。
お好み焼き屋のおばちゃんとか熱血先生とか小林稔侍の兄ちゃんとかみんな臭い。

あと当時のヒット曲やテレビ番組、流行りのものを出してきて昭和の匂いを醸し出すのも素晴らしい!

オカンとチュンバのやり取りも泣けますね…。裁判所では嘘ついて笑かすのに、最後の夕飯のくだりは良いです。そして親友を選ぶあたりはとても良いです。

井筒和幸監督は『パッチギ』が好きでしたがこっちのほうが好きです!
そしてここまで笑えて痛い映画はスゴいです!