肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

AK vs AKの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

AK vs AK(2020年製作の映画)
3.6
不仲だった同じイニシャルの監督と大俳優が決定的なケンカを起こし、家族誘拐からのモキュメンタリー撮影を断行するメタ・ボリウッド(略してメタボ!)『カメラを止めるな!』
仕掛け人でゲームマスターであるはずの監督も予期しない不測の事態発生でその果てには!?

※コメディ映画ではありません(一部踏んだり蹴ったりなシュールありw)

巨大映画産業の「ボリウッド(インド映画界)」で邦画『カメラを止めるな!』に刺激を受けたかどうかはわからずとも、Netflixの完全オリジナルボリウッド映画となるので相当な肝入りなはず。
「カメラを止めるな」は言わず、意図的な翻訳も成されていませんが、似たような事は言ってるのでカメ止め認知はどうだかw
でもボリウッドとしてのアピール対象はあくまでもハリウッドでモキュメンタリー調(似非ドキュメンタリー)でハリウッド映画、俳優、ボリウッド映画・ドラマ、俳優名がぽんぽんと会話飛び交うので、ビンビンとハリウッド業界を意識した映画です。

この映画、惜しむらくは「インド人」だったら"効果絶大"だろうけど、日本人だとインド映画・ドラマ・著名俳優などそこそこボリウッド界に詳しくないと、2人の実在するAK(1人はNetflix独占映画『〜のアンソロジー』シリーズや『息がつまりそう』監督が"監督役"として出演)がモキュメンタリーとして街並みを動き回っていても「うぉおお!」という感動は少なく、没入しようにも空気の熱量に距離を多少感じてしまいましたねw

映像も実録モキュメンタリーを模しておいて長回しでは全くなく、移動を早回しに編集したりしてどちかというと"街歩きYou Tube動画"に近い印象を受けましたね。
そういう所を指摘していくと、"モキュメンタリーとしてどうなのか?"というツッコミ所だらけになりそうですが、"思惑"として「完成品」を流しているんでしょうね。そこに説明やラストの演出と差別化していれば、もっと"ニヤリ"とくるしてやられた「説得力」が付くと思うんですが…

ラストに至っては(勿論ネタバレは含まず)、「狂気の物語」と化すのがムフフwとくるENDなんですが、これも、んなバカな〜出来過ぎぃ〜とツッコミが入る可能性がありますが、OPを再度見てみれば納得の帰結だったりするんですよねw
そういう点では、"ザ・インド映画(ボリウッド)業界"の空気にノれ切れなかったり、カメ止めのようにコメディじゃなくても"複数回の視聴に耐える"映画と言えるかも知れませんね!意欲作です。