【ボリウッドっきりカメラを止めるな!】
Netflixの2020年物。長年の確執アリな、よーく知られた映画監督が、よーく知られた男優にイベントでキレて“ぶっかけ”事件を起こし、映画業界を干されてしまう。
プッツンした監督は復讐のため、男優に自分が企画した“犯罪ライブ”に出演せよと脅迫するが…。
監督はアヌラーグ・カシュヤプ、男優はアニル・カプールで、本人役…というか、ドキュメンタリーとして撮っています。…のつもり。これ以上の内容は、書かぬが華、かなと。
見る人の“ボリウッ度”次第で、どう楽しめるかが変わりますね。また、虚構と現実の境界を曖昧にしてゆくので、自分がどんなスタンスで普段、映画と接しているのか、気付きをもらえたりもします。
私は、どう捉えても無理がある展開に、途中から冷めましたが、大の大人がマジメにバカやってるこの感じは、楽しいです。
映画なんて所詮、金かけた大人のゴッコ遊びじゃねーか!てな、潔い開き直り!
まあ、あまり類を見ない、後ろ向きかもしれぬが挑戦だとは思いました。ボリウッドもこんなことやるんだね。
でもまあ、明らかに、この二人のAKを知っている方が、楽しめることでしょう。私は、二人ともに親しみはないです。アニルさんは、むしろハリウッド映画の方が印象に残っているくらい。
彼より娘の方が好き(笑)。娘をもっといぢめて、プレイと見まがう緊縛まで行けば、傑作だった!
カントクの方は、振り返ったら短編含め6~7本見ていました。が、見事に作風、印象に残ってない!同一人物が撮ったと、今回知りました(笑)。
「全作品を合わせても弟の失敗作に及ばない」なんてディスられていましたが、わかるような、わからないような…。
しっかし、“インド風ディスり”の凄まじさは、凄まじ過ぎて笑っちゃいました。本作のいい火種になっていましたね!
<2021.1.21記>