劇中で描かれている事が事実・公正であるか、薬物等何かに依存することが正しい・正しく無いか、は別として
時勢や生い立ち・自ら選んだ芸能の道と言えど、ビリー・ホリデイ氏が破滅的になるのは『そうだよな』と、個人的な気持ちはビリー氏寄りになった
今から10年以上前、ジャズに『なんとなくオシャレ』だから色々聴いていた頃、英語の聞き取り力もそもそも音楽という嗜好品に今よりももっと興味すら薄かったながらに『どのアーティストにも根底に悲しみが共通してあるジャンルの音楽』だと思った。
そのなかでも"奇妙な果実"の陰鬱さは格別だと思った。
制作の背景を知ると尚『そら聴く者に落ち込ませる力が備わってて当然』だと思ったし、この作品を観て更にその気持ちは強まった。
やるせない。
