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ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイのpongo007のレビュー・感想・評価

3.5
 ビリーホリデイのことを知らなさすぎて恥ずかしくなりました。戦前、戦中、戦後の米国で、ひとりで人種差別と闘ったというのは、尊敬に値しますね。まあ、いまでもそんなに代わり映えはしませんが、当時、白人至上主義は絶対的な価値観ですからね。そこに挑むのはすごい!

 歌い方とかメロディラインとかは、なんだか一体どこがいいのかまったく分かりませんでしたが、果実の歌詞のド直球で白人至上主義者どもによる有色人種への暴力を糾弾しているのは、当時の米国、白人ほとんどKKKみたいな米国においては、やはり、パンチ力ありますね。

 結局ビリーホリデイは、重度のアルコール、薬物依存もあり、若くして亡くなってしまいますが、彼女の意志は、その後の人権活動家に影響を与え、引き継がれていきます。いつの日にか、差別のない社会が来ることを祈らずにはいられません。
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